- 初正月とは?羽子板・破魔弓ってなに?
「初正月(はつしょうがつ)」は、日本の伝統的なお正月のことを指します。これは、赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月のことであり、その特別な時期を祝う文化的な行事です。初正月の際には、赤ちゃんにとって特別な贈り物が贈られ、祝福されます。一般的に、女の子には羽子板(はごいた)が、男の子には破魔弓(はまゆみ)が贈られることが多いです。この習慣は、新しい生命への願いや祝福を表すもので、家族や友人が赤ちゃんを祝福し、初めてのお正月を特別なものにするためのものです。
- 羽子板はなぜ女の子のお守りなの?
羽子板はお正月の伝統的な遊びで、特に女の子の間で楽しまれてきました。この羽子板には、女の赤ちゃんの無病息災を願うお守りの意味があります。羽子板の玉に使われる「むくろじ」という種は、「無患子」と漢字で書かれ、子供の健康を祈る象徴とされています。また、羽子板にはトンボの形状が見立てられ、トンボが蚊を食べる益虫であることから、羽子板を突くことで夏に蚊に刺されないと信じられています。羽子板には古代から子供の無事を願う親心が込められています。
- 破魔弓はなぜ男の子のお守りなの?
破魔弓は男の子のお守りとされる背後には、その名前から明らかな通り、魔除けや厄払いの意味が込められています。破魔弓の名前は、昔の弓の的を指す「ハマ」に漢字を当てはめたもので、神社の破魔矢や、屋根に立てる破魔矢と同様に、弓矢の持つ霊の力を信じて使用されています。
- なぜお正月に関係があるの?
羽子板と破魔弓は、古代からの新春の年占いや厄払いの行事に由来しています。男の子が弓矢で的を射て年占いをしたのが破魔弓。女の子がお正月に羽根を突いて厄払いをすることから美しい羽子板が生まれたとされています。
- 羽子板や破魔弓はいつからいつまで飾るの?
羽子板や破魔弓は、12月の中旬以降に飾り付けし、お正月に贈り物をして頂いた人々を招いて家でおもてなしするのが良い方法です。これらの飾り物をしまうのは、1月15日頃が適しています。この時期には、お正月飾りを焼く「左義長」(どんど焼きのこと)の行事が行われ、羽子板との関連性が示唆されています。これらの飾り物はお正月だけでなく、ひな人形や五月人形の脇飾りとしても使用できます。主役は赤ちゃんですが、家庭でのおもてなしとして大切にされています。